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子供の習い事(2)

“子供の習い事(1)”の続きです。

29歳の時、アイルランドに留学してた妹に会いにタイから飛んだのですが、色々あってなかなか時間がとれず、タイに帰る数日前、ようやく念願だったパブに繰り出すことが出来たんです。
アイリッシュのサンドラが連れて行ってくれたお店は、地元のビール・マーフィーズを飲みながら生演奏が聴けるというイメージ通りのパプでした。
もったり重みがあってスムースなマーフィーズを飲みながら、生のアイリッシュミュージックを聴く時間は、もぉ~夢のよう♡でした。
何より印象的だったのは、演奏の合間に10分休憩が入るんですが、その時、一番奥の席で演奏家の方たち(年の頃50~60代)がこの上なく美味しそうな顔してマーフィーズを飲み、楽しそうに会話に花を咲かせてたんです。
演奏が始まっても、終始満面の笑み・・・
その様子を眺めてると、音楽って人をハッピーにすると同時に自分もハッピーになれる・・・じゃなくて! もしかすると、人をハッピーにする以上に自分が幸せになれるものなのかもな、と思ったんです。


そんなこんなで、我が子には私の知らない豊かな世界を知って欲しい、と何となく思うようになったんです。
別にプロにならなくても、楽しいことが多い人生ってステキじゃないですか。
クラヲタで音楽好きのおとーちゃんは、私よりも強く子供に楽器をさせたいと願ってて、

「んじゃ、何の楽器にする?」

となった時、私は

「ピアノ! 音色がキレイだから」

とピアノを押したんですが(あんなに嫌ってたのにw)

「ピアノはなぁ~・・・」

と、おとーちゃん渋い返事・・・
理由を聞くと、つまりこういうこと
私たちって根無し草のようでしょ? この先もココよりいい場所があったら、サクッと引っ越し!(無論海外引越し)なんて大いにあり得るw
そうなった時、ピアノは持って行けない。
いや、持って行こうと思えば持って行けるけど、大変過ぎる。
常日頃使ってる物に愛着がわくおとーちゃんは

「ずっと一緒だったピアノと別れるのツライじゃないか・・・オレならツラ過ぎる。それならどこでも簡単に持って行けるギターがいい。その気があれば旅にも持参出来るしな」

と・・・
妙に納得した私は

「OK! ギターにしよう! 決まり!」

と。

2012年2月18日、初レッスン。

6月、夏休み。ウッドデッキで朝の練習中。
そういえば、先日のモンジの誕生日の前日、モンジが私の為に“翼を下さい”“赤い河の谷間”そして“家路”を弾いてくれたんです。
特にドボルザークの“家路”は大好きな曲で・・・
話は逸れますが、私、この曲(別名“遠き山に日は落ちて”?)、日本の曲だとばかり思ってたんですが、後におとーちゃんからドボルザークの曲だと聞いてビックリしました。(スイマセン、教養なしです・・・:泣)
寝転がって泣いてばかり、見るからに弱弱しくて私がいないと何も出来なかった子が今じゃ自分で習得した曲を披露してくれてる・・・
感涙!(家族に涙を見られるのが恥ずかしくて、隠れて泣いたけど)
人間の成長って素晴らしい! と思った瞬間でした。


アレックスやアイリッシュパブの演奏家の方たちみたいになるには、嫌でも練習しなきゃならない日々が長く続くと思う。
でも何とか息長く続けて、真の意味で楽しめるになって欲しいな、と願う母なのでした。

〈おわり〉 2012/08/21(Tue)

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