二重生活


「タイが大好きでどうしても住んでみたいんです。
うなぎさんがしていたように日本とタイの二重生活を真剣に考えているのですが・・・」

といった内容の相談を以前知人から受けたことがある。
私は話の流れでその知人に自分の20代の話を何気なくしたのだが、彼女は良くも悪くもその話に影響を受けてしまったようだ。


こんな言い方をすると誤解されてしまうかもしれないが、私の20代は自分で言うのも何だがそこそこ充実していたと思う。(あくまでも自己満足なのでその辺はあまり突っ込まないで頂きたい)

まず、

日本に職があり
   ↓
その仕事をフリーでさせてもらい
   ↓
1年に2度、長期の休暇をとって
   ↓
休暇の間、好きな場所で好きなことに打ち込みつつ
   ↓
息抜きに1人でふらっと旅に出たりして
   ↓
結果として、わずかだがお金も貯まった・・・。

最後の“お金が貯まった”というのに、きな臭さを感じる方も多いだろうが、長期休暇の間、物価の安いタイで暮らし、こちらでは好きなことに打ち込んでいたので、娯楽にお金を使う暇なく日々が過ぎていった。
たまに息抜きで他国へ旅もしたが、当時私が興味を持っていたのは主にアジアだったので、旅費も大してかからなかった。
結果としてお金があまり減らず、貯金にまわすことが出来たというだけだ。


その時のライフスタイルに私自身充実感を持てたのは、ひとえに日本にいつでも復帰出来る職を持っていたからだと思う。
もし私がフリーターで、帰国する度に仕事探しに右往左往していたのなら、それどころの話ではなかったと思う。
人それぞれだが、少なくとも私はそんな生活精神的に落ち着かないし、中途半端で宙ぶらりんな自分に大いにイラつき嫌気がさすと思うので、そういった形の二重生活だったら長続きはしなかったと思う。
何しろ20代の私は、ほんの少しでも時間を無駄にしたくなくて焦っていたのだから。


リタイヤされて充分なお金があり日本とタイを行き来するのなら、これほどいい生活はないだろう。
だが、まだ若くてお金もあまりなく、日本で働きながらこちらとの二重生活というのは、遠い未来のことを考えると色んな意味でかなり厳しいように思う。
一時的にならまだいいが、歳を取るにつれて職探しも難しくなるだろうし(余程の技術者なら話は別だが)、ビザの問題もある。他にも色々と問題が起こってくるだろう。

私は技術者というのとは少し違ったが、たまたまめぐりあった仕事が少し特殊で、不景気、就職難とささやかれる時代にもそこそこ需要があり、これまたたまたまその仕事が自分に合っていたので、自分が理想とする生活(=二重生活)を実現することが出来ただけだ。
それはもう本当に偶然としか言いようがないし、異例のパターンだったと思う。


二重生活を望むのなら、とにかくやってみるのもいいだろうが、まず将来のことを見据えてじっくり考えるのが先だと思う。
また、人の真似をするのではなく、自分で考えたり調べたり行動したりして自分に一番合った方法を見付け出すべきだと思う。
人の真似をしても自分には合っていないかもしれないので。

二重生活に向けて行動を起こした後も、思い通りにならないことの方が多いかもしれない。
だがそこで挫けていたらそれで終了。
望む者には少ながらず道は開かれていると思うので、どんなに苦しくても途中で投げ出さず頑張るしかないのだ。

結局、自分の望む生活を手に入れる為には、強い意志と精神力、努力が必要ということだ。



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