本当の休日


先日、家族でチェンマイ郊外にあるOさんのお宅にお邪魔した。
個人所有とは思えない広大な敷地。その中央には池があり、庭一面には鮮やかな緑のマレーシアングラスが敷き詰められ、椰子の木や竹、南国の木々が高々と生い茂っている。ハイビスカス、胡蝶蘭、蓮、ブーゲンビリアなどの花が色取り取りに咲き乱れ、まぶしいほどだ。
Oさんはその広大な敷地を利用して、宿泊施設とレストランを併設し、プチリゾートのようにしている。とはいっても、まだほとんど宣伝していないので、正真正銘の隠れ家リゾートなのだ。




実は今回Oさん宅にお仕事の件で当初は夫1人がお伺いする予定だった。が、Oさんが「もし良ければご家族でどうぞ」とおっしゃって下さったので、そのお言葉にすっかり甘えて、家族(メイドさん込み)でゾロゾロとお邪魔してしまったのだ。

家族でOさんのお宅にお邪魔するのは、今回が2度目。
初めてお伺いしたのは、確か娘が生後4〜5ヶ月の頃だった。
あの時はずっと抱っこだったので大変だったが、あれから半年以上経ち、娘もボチボチ歩くようになったので今回は随分と楽だろう。
しかも、今回はムック(メイドさん)も同行ときてる!
「行く! 絶〜対行くー! 連れてって〜!」
と1人大合唱してしまった。

先に述べたが、メインの目的は遊びではなく“夫の仕事”なのに、私は前日から娘に
「このお菓子持って行こうか〜」
「帽子も持っていかなきゃね」
「池にお魚さんいるかな〜」
「お散歩楽しみだね〜〜〜」
と、しきりに話し掛け、女2人はまるで遠足気分♪
って、まだ1歳の娘は、大はしゃぎしている私の顔をぽかんと眺めていただけだが。(爆)


到着したのがお昼前だったので、お散歩もそこそこに、まずは池の上に浮かぶレストランでお昼ご飯を頂くことにした。
このプチリゾートの最大の目玉はお料理。
食べ歩きがご趣味で、舌が肥えているOさんのパートナーが作るタイ料理はどれも絶品。
タイ料理が苦手で普段はほとんどタイ料理を口にしようとしない夫をうならせるほどの腕前なのだ。
また、新鮮な魚が食べられるというのも魚好きの私にとってはたまらなく嬉しい。

注文した料理は以下。

・豆腐とサライと魚のつみれの透明スープ

サライというのは岩海苔のようなもの。ほんのり磯の風味がする。ぷるんとした新鮮な魚のつみれが入っていた。

・レモングラスと赤い小玉ねぎと魚のピリ辛サラダ

湯通しした白身魚と輪切りのレモングラス、赤い小玉ねぎ、ニンニク、生の唐辛子をライムの絞り汁とナンプラー、その他調味料であえている。

・白身魚の1匹丸ごと揚げ+スペシャル美味ソース

1匹丸ごと揚げた魚は、外はカリカリ、中の身はしっかり火が通っているのにふんわり柔らかい。
ソースは、赤ピーマン、玉ねぎ、ニンジン等たっぷりの野菜を細かく刻み油で炒め、とろみのついた甘酢ピリ辛あんに仕上げている。

・赤ピーマンと白身魚の生ペッパー&チリソース炒め

生胡椒のプツプツ感がたまらない。チリソースと一緒に炒めてあるがさほど辛くない。まろやかでコクのある味。

それにジャスミンライスと冷えたビール・・・。

きれいに盛り付けられたお皿がテーブルいっぱいに並ぶ。
先にムック用におかずとご飯を取り分け、食べさせた。
1歳の娘は、食事中とはいえ少しもじっとしていないので、家でもそうだがムックと私はいつも交代でご飯を食べるのだ。
せっかくのご馳走なので、ムックにもゆっくり味わってもらいたくて、私は娘をお庭に連れ出した。

ムックの食事が終わったのでタッチ交代。
私はゆっくり時間をかけて1つ1つの料理を味わいながら食べた。
タイ料理はパンチのきいた味のものが多い為、大胆(悪く言えば大雑把)な味付けの料理を出すお店が多いが、このレストランは1品1品とても丁寧に作っている。

レストランの正面に見えるOさんのオフィスで仕事をする夫の姿を眺め、お庭でムックと歩き回る娘を眺めながらおいしい料理を食べ、ビールを飲み、至福のランチタイムを満喫した。

しばらくしてお腹がこなれてきたので、ムックと交代して娘とお散歩することにした。
娘は既にお庭をぐるぐると何周も回っており、足がもつれヘロヘロになっていたが、気持ちだけは「まだまだ歩くぞ」と前のめり。
お昼寝の時間はとうに過ぎ、眠気がおそってきても「寝ちゃダメ!」といわんばかりに自分で自分の頭をパチパチたたいている。
それでも最終最後は眠気に勝てず、悔し泣き。
やれやれ・・・。
目尻に大粒の涙をひと粒残し、Oさんが椰子の木の間につるしてくれたハンモックに揺られスヤスヤ眠ってしまった。


前回お邪魔した時は、娘は初めて訪れる場所に興奮したのか、家に帰ってからも興奮冷めやらずで、寝付きが悪く夜中まで起きていた。
今年4月に家族3人で訪れたリゾートでも、娘は見慣れぬ新鮮な場所にいつもより大はしゃぎ。その時はメイドさんは同行しなかったので、はしゃいで大暴れする娘に振り回され、ゆっくりリフレッシュするつもりがいつも以上に疲れ果てヘトヘトになってしまった。
外出して心身ともにリフレッシュするつもりが、逆の結果に・・・。
それじゃとても本当の休日とはいえない。

しかし、それが子供を持つということ、つまりベビーリスクなのだから、子供が大きくなるまで我慢するしかない、とここがタイでなければ私も諦めただろう。
だが、ここはタイ。私たちはタイで子育てしているのだ。
ここはある程度の家庭なら普通にメイドさんやベビーシッターがいる。特に小さな子供のいる家庭はメイド兼ベビーシッターを雇っている場合が多い。
そんな環境の中で子育て出来ていることに改めて感謝した。

それにしても、今回ムックに同行してもらって大正解だった。
彼女もご馳走が食べられて上機嫌だったし、私も娘に邪魔されることなく美味しい料理に舌鼓を打ち、ゆっくりビールが飲めて大満足だった。
満腹になった後は、緑の匂いをいっぱいかぎながら娘とお散歩して、疲れたら木々の中のハンモックで休憩し、そのまま昼寝して・・・、と最高に充実した休日だった。
これぞ理想的な休日の過ごし方!

・・・って、本来の目的は遊びではなく夫の仕事なのに、そんなことはすっかり忘れ、夫1人を働かせ、金魚のふんのようについて来た女たちが休日を大いにエンジョイしているのだから全く世話がない・・・。

ともあれ、また来月家族で(もちろんムックも一緒に!)お邪魔しようと思っている。
今度は夫の仕事は抜きで。
そう、本当の休日ということで・・・。




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